意識の集中と瞑想との関係・・・感性を磨く 4
2016.03.12 Saturday
ウィスコンシン大学で瞑想が脳にどのような作用を及ぼすかについて脳波、MRIによって調べられました。
被験者のチベット仏教修行僧8人が瞑想を始めるとガンマ波と呼ばれる脳波が記録され、修行期間が長い高僧ほど強いガンマ波が生じました。
*ガンマ(γ)波…周波数26Hz~70Hzで脳が活発に活動している状態、通常の覚醒状態はベータ(β)波なのでかなり活発に脳が活動している状態で高次精神活動、高い集中力や注意力の際に出る脳波。
宝剣岳(2931m)
瞑想するとリラックスしている感じで、リラックス時に出るアルファ(α)波やシータ(θ)波が出るように思われますが実はその真反対のガンマ(γ)波が出ているのです。(瞑想習慣のある人)
とすると瞑想習慣のある僧侶などは、よっぽど高い「集中力」と「注意力」を瞑想時に発揮しているのでは?
と考えウィスコンシン大学で瞑想時の「集中力」と「注意力」を生み出す脳領域の活動を調べました。するとやはり素人に比べ「集中力」と「注意力」に必要な脳部位は瞑想により強く活性化しました。
しかしそれは修行時間が計2万時間ほどの若い僧達で、4万4000時間を超えるベテランの僧では当該部位は素人並みの活性レベルだったそうです。
という事は瞑想のベテラン達は高い「集中力」と「注意力」を持たなくてもガンマ(γ)波を出すことが出来るわけで、集中しようと思わなくても自然体で力む事なく高次精神活動状態の発現やコントロールすることが可能となるのです。
(上記参考文献:脳には妙なクセがある 池谷裕二 扶桑社新書 )
他にも瞑想の効用として、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)での実験でMRIから瞑想実践者では、海馬、眼窩前頭皮質、視床、側頭葉といった感情をコントロールする領域が拡大していました。
以上の様に瞑想が及ぼす脳の影響からもわかるよう、
瞑想には感情調整力や集中力・注意力といった認知力全般に強い影響を高めると共に、高次精神活動を活発にするなど理想的な脳トレとなるのです。
まさに瞑想とは心の筋トレなのです。
上記は意識の使い方を図にしたものです。
意識の分散:意識があちこちに分散し不安定で迷いのある意識状態です。普段の一般的な方の意識状態です。エゴや執着が原因となっています。
意識の集中:この状態が一般的な瞑想・内観の時の意識の状態です。(自分の内に意識を置き観察しながら感じる)
内観や瞑想により自分の内にEGを集め、使える意識の量が増えていきます。
意識を置く:意識を自由にコントロールしながら必要なところに動かす事ができる。必要な時、必要な所に気配りができる、いわゆる利己的から利他的に意識をつかえる状態。EGが枯渇しないで調和している。
意識の拡大:無私で利他的な行動に常に意識があるので、万象万物と調和し自然とEGが拡大していく。無意識下での愛の体現。
次回は瞑想による「意識を置く」訓練です。
つづく
被験者のチベット仏教修行僧8人が瞑想を始めるとガンマ波と呼ばれる脳波が記録され、修行期間が長い高僧ほど強いガンマ波が生じました。
*ガンマ(γ)波…周波数26Hz~70Hzで脳が活発に活動している状態、通常の覚醒状態はベータ(β)波なのでかなり活発に脳が活動している状態で高次精神活動、高い集中力や注意力の際に出る脳波。
宝剣岳(2931m)
瞑想するとリラックスしている感じで、リラックス時に出るアルファ(α)波やシータ(θ)波が出るように思われますが実はその真反対のガンマ(γ)波が出ているのです。(瞑想習慣のある人)
とすると瞑想習慣のある僧侶などは、よっぽど高い「集中力」と「注意力」を瞑想時に発揮しているのでは?
と考えウィスコンシン大学で瞑想時の「集中力」と「注意力」を生み出す脳領域の活動を調べました。するとやはり素人に比べ「集中力」と「注意力」に必要な脳部位は瞑想により強く活性化しました。
しかしそれは修行時間が計2万時間ほどの若い僧達で、4万4000時間を超えるベテランの僧では当該部位は素人並みの活性レベルだったそうです。
という事は瞑想のベテラン達は高い「集中力」と「注意力」を持たなくてもガンマ(γ)波を出すことが出来るわけで、集中しようと思わなくても自然体で力む事なく高次精神活動状態の発現やコントロールすることが可能となるのです。
(上記参考文献:脳には妙なクセがある 池谷裕二 扶桑社新書 )
他にも瞑想の効用として、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)での実験でMRIから瞑想実践者では、海馬、眼窩前頭皮質、視床、側頭葉といった感情をコントロールする領域が拡大していました。
以上の様に瞑想が及ぼす脳の影響からもわかるよう、
瞑想には感情調整力や集中力・注意力といった認知力全般に強い影響を高めると共に、高次精神活動を活発にするなど理想的な脳トレとなるのです。
まさに瞑想とは心の筋トレなのです。
上記は意識の使い方を図にしたものです。
意識の分散:意識があちこちに分散し不安定で迷いのある意識状態です。普段の一般的な方の意識状態です。エゴや執着が原因となっています。
意識の集中:この状態が一般的な瞑想・内観の時の意識の状態です。(自分の内に意識を置き観察しながら感じる)
内観や瞑想により自分の内にEGを集め、使える意識の量が増えていきます。
意識を置く:意識を自由にコントロールしながら必要なところに動かす事ができる。必要な時、必要な所に気配りができる、いわゆる利己的から利他的に意識をつかえる状態。EGが枯渇しないで調和している。
意識の拡大:無私で利他的な行動に常に意識があるので、万象万物と調和し自然とEGが拡大していく。無意識下での愛の体現。
次回は瞑想による「意識を置く」訓練です。
つづく
極めてますね(~_~)
文にも絵にも、パワーが感じます。恐れ入ります>^_^<