熊本地震から思うこと

2016.04.18 Monday

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    一昨日、熊本県南阿蘇在住の友人とセントレアで会った。東北の知り合いのところに避難するとのこと、愛犬を地元の知り合いに預けて来たので気がかりの様であったが元気な顔が見れホッとした。

    16日 AM1:25、熊本県南阿蘇を震源とするM7.3の大地震から通信不良で、彼から生存確認メールが届いたのが同日のPM2:22だったので気をもんでいた。

    もう一人の熊本県の知り合いの先生も家族とともに避難所にいるようである。

    日本列島には、周辺海底も含め活断層が2000もあるそうだが、この様な地震大国日本はヨーロッパの2000倍の頻度で地震が発生する。

    そんな大変危険な断層上にある日本列島にもかかわらず原発数は54基と世界第3位、現在でも地震のなか鹿児島県川内原発1、2号機は稼働中である。




    原発から生まれる高レベルの放射性廃棄物=死の灰が、生物に無害になるまでには最低10万年かかると言われていて、これまでの死の灰の総量はすでに広島原爆110万発分を超えているが、原発の放射性廃棄物=死の灰を処分する方法は日本でも確立できていない。

    世界で発生するマグニチュード6以上の地震の約2割が我が国周辺で発生しているほか、分かっているだけでも約2,000の活断層が存在し、世界の活火山の約7%にあたる110の活火山が分布する日本において、原発が10万年以上にわたる安全性をどうして確保できるというのであろうか?
    まして放射性廃棄物の処分方法もないままに!

    1954年3月1日、アメリカが南太平洋のビキニ環礁で行った水爆実験によって、静岡の漁船・第五福竜丸が被曝しこのとき、海洋も大気も放射能で広く汚染された。

    このビキニ事件を契機にして気象研究所は1957年から海洋と大気の放射能観測研究をスタートさせ、アメリカや旧ソ連などが1945年から1980年にかけて実施した大気圏内核実験で降り注いだ放射性セシウム137の海中濃度が、日本近海で最近約10年間、ほとんど減らず横ばいのままであることが分かった。
    2000年から2010年にかけて、日本列島の近くでは、黒潮に沿った深さ約400メートルの海中で海水1立方メートル当たり2.0〜2.5ベクレルのセシウム137が検出され続けた。

    福島第一原発爆発事故で、海に直接出たセシウム137とほかに大気中へ放出された後に海に落ちたセシウム総量は15,500〜18,500テラベクレル(テラは1兆)で、過去の核実験で北太平洋に残留している量の二十数%に当たる。

    原爆、原発爆発事故を体験した日本から世界に向けるメッセージには大変重要な意義があるように思う。まして未だ核兵器開発する愚かさも見据え!

    地球と人類の共生と調和がなくして、後世の人類に美しい地球を引き渡す事はできないと強く感じさせられる。


    仙丈ケ岳からの富士山・北岳・間ノ岳





     
    コメント
    全面的に賛同致します<(_ _)>

    東京に向かう新幹線の中で、
    「原発は宇宙全体の危惧である!」という話を浅倉先生としていたのは
    福島原発事故の数年前でしたね(^^;)

    最近よく感じるのは、
    『やはりこの世は宇宙人だらけだ!』という事です(謎&笑)
    • by りんご探検隊長
    • 2016/04/19 11:08 AM
    @りんご探検隊長
    御賛同ありがとうございます。(^∇^)

    現に川内原発以外、全て稼働停止しても電力供給は全国停滞してません。

    地球規模での存続が危惧されるなか、原発推進するこの国の方向性は?

    悪い宇宙人から善良な地球人は立ち上がらなければなりません!
    • by asa
    • 2016/04/19 1:18 PM
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