富士山 4・・・元祖7〜9合5勺 風・空の極へ

2016.09.06 Tuesday

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    元祖7合目まで来るとSpO2(動脈[心臓から全身に運ばれる血液]に含まれる酸素(O2)の飽和度)が85%(普段は98%)となり、だんだんと酸欠による息苦しさ、運動力低下、めまいなどの高度障害の症状が現れてきた。

     

    酸素は人体において細胞にエネルギーを与えて筋肉、内臓、脳などを働かさせている。

    特に脳細胞は全身の25%の酸素を消費しており、酸素供給が途切れれば、2分程度で脳細胞の破壊が始まる。

     

    なので人体(細胞)にとって酸欠は、細胞死滅の加速を意味しとても大きなダメージであり高じれば生命の危機となる。

     

    意識呼吸を心がけながらなるべく肺に多くの酸素を送り込み、極端に運動性が落ちてきた筋肉を感じながらゆっくりゆっくりと歩を進めていく。

    関連リンク:http://mountain-top.jugem.jp/?eid=400

     

    元祖7合目(3030m)から8合目(3220m)までは標高差190mなので約35分で到着。

    8合目ではSpO2が79%、気圧701hpaとなりかなりの息苦しさ、ここから先が富士山登山においての正念場となる。

     

    ある実験で健常青年男子11名が、富士山5合目から登山し富士山山頂で2泊3日滞在し高地順応した時と、高地順応なしの時のSpO2の改善度を実験した。この実験によると高度順応させた場合SpO2は約5~10%向上し体内が酸欠しにくくなる高度順応が示された。

     

    このことからも、特に3000m 級の登山では高度順応させ(富士山では5合目の登山口あたりで少なくとも1hrくらい)登山開始する事は肉体細胞への過負荷とダメージを抑制させる上で大変に大切な事なのだ。

     

    また一般人の健康保持、増進において高地環境が有効である可能性が示唆される興味深い報告もある。

    チベット、アンデス、コーカサスの高地住民(高度1000~3000m程度)には比較的長寿者が多く、心血管系疾患の発症率が低い事が報告されている。この理由として低圧低酸素の環境下において日常生活程度の運動でも平地に比べ運動強度が高いものとなり、心血管系機能に対し適度な刺激になっていると考えられる。

    また高地環境では脂質代謝を活性させる甲状腺ホルモンサイロキシン分泌が向上し、肥満予防面からも健康長寿がもたらされていると考えられる。

     

    8合目(3220m)から9合目(3400m)の標高差は180mなのだが、8合目を過ぎると3歩歩むのがやっと.....、

    なぜなら脳酸欠により意識朦朧状態で、1歩歩むだけでもの凄いめまい感、うつむきながら意識を失わない様、必死に意識呼吸だけは虚ろな意識下で続けていた。

     

    9合目(3400m)→9合5勺(3550m)肉体的には最早限界、1歩...歩み止まりその繰り返し、もうそこに見えている山頂があまりに遠くここで登山を諦めようかと何度も薄れゆく意識の中、脳が拒絶反応を起こしている。

     

    9合5勺(3550m) PM2:30 SpO2 63 686hpa 

    ありえない様なSpO2 63、しかも強烈な風(多分25mオーバーくらい)にあおられ日本一富士山軍手では手がかじかみ冷えて末梢循環が悪く、気圧の低下で手がむくんでほとんど感覚が無くなる。

     

    シャッターも両手でないと押せない‼

    頂上まであと125m、もうこれ以上無理かもしれない.........。

     

    上:8合目

     

     

     

    8~9合目間

     

     

    9合目(3460m)

     

     

    9合目からの景観

     

     

    9合目~9,5合目間

     

    下:9合目

     

    9合5勺(3590m)

     

    9合5勺(3590m)からの景観

     

    あと125mで山頂だが

     

                                    つづく

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