燕岳(つばくろだけ・2762m)2・・・合戦尾根を登り合戦小屋へ

2016.11.01 Tuesday

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    中房温泉(標高1,450m)⇒合戦小屋(標高2,380m)間

     

    この日は早朝から濃霧で麓は今季最低気温3℃と冷え込み、山頂は-3℃だったようで足早に初冬を迎える様な冷え込みだった。

    穂高駅から中房温泉行きのバスも11/20までの運行となり、温泉も山小屋も11月下旬にはクローズし本格的な北アルプスの冬に入る。

     

     

    中房温泉登山口を出発すると直ぐに樹林帯の中を合戦尾根の急登が始まる。だがさすがに人気のある燕岳は登山道もしっかりと整備が行き届いており、急登と言ってもそれ程まで困難を感じさせない。

    北アルプス三大急登とは(烏帽子岳へのブナ立尾根、剱岳の早月尾根、燕岳の合戦尾根)の事で、燕岳山頂へは合戦尾根ルートで登る。

     

    登山口すぐから合戦尾根の急登(平均斜度 全体:28.7% 上り:30% 下り:6.7%)

     

     

     

     

    開けた場所に出るとそこには丸太製のベンチが置かれ、「第一ベンチ」と書かれた休憩スポットがある。
    第一ベンチには合戦尾根ルート唯一の水場があり湧水が出ている。

    ここを過ぎると第二ベンチ、第三ベンチ、 富士見ベンチと約30分ごとに木製のベンチが設置された休憩スポットがある。

     

    「第一ベンチ」

     

    「第一ベンチ」を過ぎると樹々に霧氷が現れだした。今朝はこの辺でも氷点下の冷え込みだったのだろう。

     

    霧氷と樹氷の違いは、霧氷は気温が氷点下のときに空気中の水蒸気や過冷却の霧が樹木などに付着してできる氷のことで、樹氷は霧氷の一つで、気温マイナス5℃以下に冷却された過冷却の濃霧が樹木などの地物に当たり凍結付着した氷の表層のことだそうだ。

     

    霧氷

     

     

     

    「第二ベンチ」通過辺

     

    「第三ベンチ」

     

    「第三ベンチ」を過ぎると霧の中から青空が

     

    第三ベンチから富士見ベンチまでが合戦尾根最大の急勾配、

    気温はひとケタだが既に汗びっしょりでアドレナリン全開、

    登山口から富士見ベンチまで1時間30分で登ってきた。(標準2:30hr)

     

    この日初めて見た眺望、雲の上に出たようだ(標高2000m付近)

     

    「富士見ベンチ」(2200m)

     

    「富士見ベンチ」からの眺望 浅間山(2568m)

     

    常念山脈

     

    「富士見ベンチ」〜「合戦小屋」間

     

    合戦小屋へ物資を輸送するケーブル

     

    「合戦小屋」は宿泊は出来ないが、登山口から約3時間と丁度よい休憩場所。夏は名物、波田のスイカ切り売りがありほとんどの登山者がスイカを食べて水分・糖分を補給する。(スイカ一切れ800円)

     

    「合戦小屋」(2,350m)

     

                                      つづく

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