行動の原動力とは3・・・感性を磨く33
2016.12.07 Wednesday
意志とは
1.あることをa行いたい、またはb行いたくないという考え、意向。
2.目的や計画を選択し、それをc実現しようとする精神の働き、と定義されます。
(デジタル大辞泉引用)
意志を司る脳部位は、上記の線に記されたa行いたい b行いたくない c実現しようとする
で意志力の脳領域が異なります。
その脳部位は前頭前皮質という部位で、思考・創造性を担う脳の最高中枢の場でもあります。
前頭前皮質の上部左領域:a.行いたい・行う(やる力)
上部右領域:b.行いたくない・行わない
(やらない力)
中央下領域:c.実現しようとする(望む力)
目標・目的に向けa.行う(アクセル)という意志、衝動や欲求に流されずb.行わない(ブレーキ)という意志、目標や欲求を記録してその事をやるか、やらないか、など自身の望みに沿う選択をさせるc.実現させる(コントロール・統合)意志の場、の3つの意志力が分担しています。
(参考図書:スタンフォードの自分を変える教室 Keiiy McGonigal著 大和書房)
因みに、衝動、欲求、恐怖、不安、好き嫌いなど本能や原始的感情を担う脳部位は脳の側頭葉にある大脳辺縁系が担います。なのでこの大脳辺縁系(扁桃体・海馬・帯状回・脳弓など)が暴走すると欲望のコントロールが低下したり感情のコントロールが効かなくなるなど自己コントロールが低下していきます。
前頭前皮質はこれらの脳部位もコントロールしながら高次の精神活動を行います。
意志力とは衝動や本能、欲求に押し流されず動機・目的・目標に向けセルフコントロール(self-control)する力とも言えます。
では意志力を最も効率よく鍛える方法とは何なのでしょうか?
それは、瞑想です。
関連リンク:http://mountain-top.jugem.jp/?eid=387
本ブログで何度も紹介している瞑想は注意力、集中力、衝動の抑制、自己認識などの自己コントロールに必要な脳部位が活性化し、セルフコントロール(self-control)のスキルアップにつながる事は、昨今の脳科学的実験、臨床において実証されています。
瞑想を定期的に行う人は自己認識、自己認知力を司る前頭前皮質の灰白質の神経細胞の増加や脳内ネットワークの増殖、活性化が見られるそうです。
1.意志→2.行動→3.心の発動(感情)→4.脳へ上書き・新フォルダ作成 (顕在意識)(顕在意識) (顕在意識) (潜在意識) →5.新たな意識の発動→6.意志に元づいた行動 (潜在意識) (顕在意識) |
意志からの行動を通し、潜在脳に定着させ、フィードバック機構から反射的行動へ変換させる。
高次元の自己による自己コントロールシステムを強化するため意志力の強化は欠かせず、意志力は前頭前皮質を鍛える事で一段とその能力を発揮していきます。