肉体の大切さ3・・・運動

2017.06.04 Sunday

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    健康の三大要素である運動面から、肉体のケア、チューンアップを考えてみたいと思います。

     

    人の「動作、運動」は、脳(運動野)から運動神経経路を通じ脊髄神経を下行し筋肉に命令(インパルス)が送られる仕組みになっています。


    「意思、意図」して行う動作と、「無意識」に行う動作では、脳からの運動神経経路が異なります。

     

    意思的、意図的に行う(随意運動)運動経路を錐体路といい、大脳皮質(運動野)から脳幹部の錐体という所を通り、脊髄神経を下行して筋肉を動かす命令(インパルス)を送ります。

     

    一方、錐体路以外の運動経路を錐体外路などと呼びます。

    錐体外路性運動系は、随意運動(自己の意思あるいは意図に基づく運動)が起こるとき、全身の筋をバランスよく動かして、運動を円滑にする役割を担います。

     

     

    L:錐体路運動神経経路 R:錐体外路運動神経経路

     

    たとえば歩くとき、随意運動(意思にもとずく運動)は足に起こっていますが、

    「無意識に」腕を振ったり体幹をひねったりしてバランスをとる運動も同時に起こっており、このような調節は錐体外路性運動系が無意識下で担っています。

     

    このように意思、意図的な動作、運動も、無意識的な運動も厳密に区別されるわけではなく、

    「意思、意図」的な運動でも、無意識運動の神経経路と協調しながら円滑な運動を遂行していきます。

     

    運動生理学的に運動脳は、大脳皮質、小脳、大脳基底核、脳幹が連係しながら運動のプログラミング、遂行をしていきます。

     

    先の、錐体外路運動神経系(主に随意運動の調整、制御を無意識下でおこなう)は、錐体路運動神経系(意思、意図的運動)よりも複雑な脳でのインパルス連関(相互間の連携)を働かすため、脳を広範に働かせて運動の精度や複雑な動きの精緻性を高めます。

     

     

    大脳運動野と小脳や基底核がループ(連関)しながら運動をコントロール

     

    このため運動も錐体外路運動神経系を活性化させる運動方法は、脳を広範に働かせながら活性化させる運動となります。

     

    錐体外路運動神経系を活性化させる運動方法の例として、バランス運動があります。

    バランス能力とは、静止姿勢または動的動作中の姿勢を任意の状態に保つ、また不安定な姿勢から速やかに回復させる能力を意味します。

    バランス保持は、視覚情報・体性感覚情報(筋・腱・関節からの情報、足裏等の圧感覚情報など)・前庭系の情報(内耳の三半器官)などを基に脳が中枢処理を行ない、出された司令を骨格筋が実行することでなされます。これらの総合的な機能がバランス能力に関わっています。

     

    例えば、片足立ち、閉眼して片足立ち、片足スクワット、体幹バランス運動(四つん這いの姿勢から、左右反対の組み合わせで交互に手足を伸ばす)、

    バランストレーニンググッズ「不安定な支持面を作り、その上で姿勢を保持する」の使用

    バランスボール、バランスボード、バランスディスク、ストレッチポールなど。

     

     

    バランストレーニンググッズ

     

    身体運動からの脳への影響は、認知機能(記憶、考える、判断する、人とコミュニケーション)向上、実行機能(計画力、タスク切り替え力、抑制力)向上、神経可塑性(ニューロンのつながりを増やして、ニューロンそのものを増やす)増大、など様々な効果がわかって来ており、正に「健全な肉体に健全な脳」は宿ります。

     

     

    白山に咲く花々

     

     

                                  つづく

    http://www.asa2000.info/

     

     

     

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