The long long way 空木岳2

2017.07.14 Friday

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    分岐点(2528m)で、L空木平避難小屋経由とR駒石経由空木岳

    前回は登り空木平避難小屋経由だったので今回は駒石経由空木岳方面へ登る。

     

    2500m超えた辺りからは高度に弱い私は大体、激しい息切れ、めまい、頭痛、歩行が極端に遅くなるなど、高度障害の症状が現れだす。

     

    高度障害には個人差があり、3000m以下ならほとんどの人は大丈夫みたいだが、何故か私は弱い。

    身体組織は動脈血の酸素を受け取って生命活動を行っているわけだが、この動脈血の持っている酸素の量を表すのが動脈血酸素飽和度(SpO2)という。

     

    SpO2 は、血液中(動脈)のヘモグロビンの何 %が酸素を運んでいるかを示している。

    96%以上:正常
    95%未満:呼吸不全の疑いあり
    90%未満:在宅酸素療法の適用

    80%以下:極めて危険なレベル

     

    実際に私がパルスオキシメーターという動脈血酸素飽和度(SpO2)を測る器具を使い、山で2500m付近で測るとSpO2が80%となり下界でのSpO2レベルでは極めて危険なレベルとなる。

    高度障害や高山病の罹患には個人差があるが、おおむね高度4000m超えるとSpO2が80%を下回ると言われている。

    ちなみに昨年富士山頂でのSpO2は60%以下となり、パルスオキシメーターでの計測不能となった。

    富士山頂の酸素濃度は下界の約半分の低酸素。

     

    私たちが普段行っている通常呼吸は、無意識的に小さく吸って小さく吐く呼吸パターンになっている。

    これは、1回の呼吸で新しく肺に入る空気の量(1回換気量)はわずかで、新しく肺に入れた空気も肺に残っている古い空気によってO2が薄められてしまうので肺の酸素の量(酸素分圧)も少なくなってしまう。

     

    下界での通常呼吸で酸素分圧が低下(酸欠)する事はないのだが、高山となると低圧・低酸素となるので小さく吸って小さく吐く呼吸パターン(通常呼吸)では酸欠状態を招く事になる。

    これにより動脈血中の酸素濃度が低下していき高度障害、高山病を発症していく。

     

    ではどうしたら高度障害、高山病を予防していく事ができるのか!!

    身体を高度順化させながら時間をかけ登る、なのだが私の様なセッカチな日帰り弾丸登山ではそうもできない。

     

    有効な方法が、呼吸法。

    1回の呼吸でより多くの酸素を肺から取り込むことでSpO2低下を防ぐこと。

     

    方法として、呼吸疾患の患者さんがリハビリで行う「口すぼめ呼吸」は口をすぼめゆっくり長く息をを吐く呼吸法で、これは肺に残っている古い空気を意識的になるべく多く吐き出す事で、新しく吸い込んだ空気の酸素が薄まりにくくなり、その結果SpO2低下を防ぐこととなる。

     

    つまりこれを高山でも応用し、「口すぼめ呼吸」や腹式呼吸(特にお腹の底から吐くことを意識)をしながらガス交換を効率的に行いながら登山しSpO2低下を予防させる。

     

    特に「口すぼめ呼吸」は、口をすぼめゆっくり息を吐くことで肺内部の圧力が高まり末梢の毛細血管や気道も開きやすくなるので新鮮な空気を肺から一層とり入れやすくする効果がある。

    海女の「磯笛」やシェルパの「笛を吹くような」呼吸法として行われている。

     

    また、大きく息を吸い終わった時点で数秒間息をこらえる呼吸も肺の内圧を上げて効率的なガス交換に有効。

    ヨガの呼吸法でクンバカ呼吸法。

     

    関連リンク:白山(2.702m)9・・・高度障害アゲイン、細胞を蘇らせる呼吸方法

     

    赤梛岳(2798m)

     

     

    イワツメクサ

     

     

    キバナシャクナゲ

     

     

    ミヤマダイコンソウ

     

     

     

     

     

    駒石

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ハイマツの中に花崗岩が点在

     

     

    燕岳を回想する様な見事な花崗岩群

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    駒峰ヒュッテ(2,802m)

     

     

    駒峰ヒュッテ前分岐:空木岳山頂まであと100mが...結構苦しい‼

     

     

    空木岳山頂(2,864m)  登り:4hr

     

                                        つづく

     

    http://www.asa2000.info/

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