三ノ沢岳〜宝剣岳4・・・極楽平登りの花々1

2017.08.15 Tuesday

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    中央アルプス(木曽山脈)は太平洋プレートが西へ押し寄せる力により盛り上がり山脈が形成され、約70万年ほど前から山の上昇が激しくなった。

    日本の山脈の中では中央アルプスは最も新しい山脈で、多くの断層により急上昇した事やまだ浸食が十分に進んでないので急峻な地形となっている。

    9~5万年前に氷河時代に入り山は氷河に覆われたが、1万5000年前に氷河は消えU字形に浸食された地形のカール(圏谷)が形成された。千畳敷や濃ケ池、駒飼ノ池付近はカール地形である。

     

    千畳敷カールや三ノ沢岳は特に高山植物の宝庫で約150種もの花々が咲く別天地。日本の高山植物は400種と言われるので1/3以上の高山植物がここにはある。

     

    駒ヶ岳には観光客も含め年間に数十万の人たちが押し寄せる人気スポット!ヒトが歩けば地表は削れそこが雨で流され土地は浸食されて行く。千畳敷遊歩道では50cm以上も低くなった土地があるという。

    ヒトや動物が踏み込めばそこにある植生にも悪影響が起きる。肥沃な土地では回復できても厳しい気象と砂地の高山ではそれらの足跡は致命的になっていく。

    宝剣岳と中岳間や本岳山頂では、ヒトが自由に歩いたため植物がほとんど消え裸地となってしまった。

    駒ヶ岳にロープウェイが開設された当初は多くの植物が盗掘されたため駒ヶ岳からは絶滅した高山植物もある。

    また近年の温暖化などの急激な環境変化もさらに高山植物の植生に影響を及ぼす。

     

    高山植物の危機的な原因

    直接植物を踏む→植物は死んでしまう(高山植物は環境の変化に極めて弱い)

    裸地化→植物のまわりの土が踏み固められることによる(植物が一切生えていない状態)で、土砂の侵食・移動・堆積が起こり、植物の更新・定着が阻害される

    盗掘→現在絶滅危惧類にリストされるような高山植物の減少の原因は、殆ど言っていいほどこの盗掘による

    環境の変異→気温の上昇・降水(雪)量の変化

     

    高山植物の危機的な原因は、直接的にも間接的にも人間が植生へ与えたダメージによるものである事を真剣に考え、限りある貴重な生命たちを保全・保護する意識を持たねばと、この健気に咲き誇る美しい花々と交流するにつけ感じられた。

     

     

     

    駒ヶ岳は高山植物の宝庫(花々との交流区間 極楽平登り区間)

     

     

    極楽平登り

     

     

     

     

    チングルマ(バラ科)

     

     

    チングルマ(バラ科)の群生

     

     

     

     

    ピンク:コイワカガミ(イワウメ科)

     

     

    ヨツバシオガマ(ゴマノハグサ科)

     

     

    ミヤマキンバイ(バラ科)群生

     

     

    ウサギギク(キク科)

     

     

    ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科)

     

     

     

     

     

    ハクサンボウフウ(セリ科)

     

     

    ミヤマゼンコ(セリ科)

     

     

    イワツメクサ(ナデシコ科)

     

     

    タカネツメクサ(ナデシコ科)

     

     

     

     

    ハクサンイチゲ(キンポウゲ科) ウメバチソウ(ユキノシタ科)

     

     

    チシマギキョウ(キキョウ科)

     

     

                              つづく

     

    http://www.asa2000.info/

     

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