白馬岳3・・・山頂手前、雷鳴轟く

2017.09.04 Monday

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    避難小屋を過ぎると本来なら約1hrで白馬山荘なのだが、天候はますます悪化の一途をたどった。

    風雨が強く歩行を妨げ遂に恐れていた雷が鳴り出した。山頂近く、お花畑の辺りで遮るものが何もなく身の危険を感じ大きな岩陰に避難した。

     

    山頂近く雷から逃れるにはいち早く山荘に着くのが最も安全な方法なのだが、すでに標高は2500m過ぎに加え低気圧と荒れた天気で体が冷えて、血流が悪いせいか酸欠で息苦しく全く歩行ペースも上がらない。ますますの風雨でずぶ濡れの身体はどんどんと冷え、風も相当出て来たためさらに体感温度を奪い、手袋をしていても指の感覚がなくなる程に体の芯から冷えてきた。

     

    結局、避難小屋から1時間30分くらいを要し台風のような天候の中をやっとの思いで白馬山荘にPM2時50分到着。

    山荘受付けの土間にはストーブがたかれ、ずぶ濡れの冷え切った体を1hr温め割り当てられた8人部屋に入ったが、この日に同室となった人は自分を含め3人だった。800人収容の白馬山荘はお盆休み過ぎのウイークデー、この悪天にも関わらず90人くらいは宿泊していたと思う。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    雷が発生しやすい気象条件

    • 登山では4月から10月、特に夏季
    • 寒冷前線が現れた時
    • 積乱雲が発生した時
    • 夏なのに秋の空のように澄んでいる時
    • 夏で空気が濁って湿気が多い感じがした時

    雷に会わないために

    • 夏季ならなるべく早朝に出発し、13時ころには行動を終えるようにする
    • 夏の夕方に起こる雷は同じ時間に起こることが多いので、山小屋や気象情報をチェックしておく
    • 事前に雷注意報が出ている場合は入山しない

    雷が落ちやすい場所

    • 山頂・尾根などの、まわりより高いところ
    • 河原のように開けたところ
    • 水場

    雷が聞こえた時の対応・避難方法

    • カサをさしていたらたたみ、ザックにトレッキングポール、ピッケル、テントポールなど飛び出たものがささっていたら、外して手に持つ。
    • 上記の、落ちやすい場所にもしいたら、姿勢を低くして、なるべく低い場所に素早く移動する
    • 逃げる時は、みんなで固まらずに離れて逃げる
    • 雷と雷の間の5〜10秒の隙に、姿勢を低くしてより安全な場所に移動する
    • 近くに山小屋があったら山小屋に避難する(内部では電気機器、壁から1m離れるとなお良い)
    • 姿勢を低くし、ザックの上に座って待つ。地べたに這いつくばったり直にすわると 地面を伝った電流を受けることがある。
    • 稜線に居たなら、窪地やハイマツ帯の中に逃げこみ姿勢を低くして待つ
    • 鎖場や鉄のはしごなどから離れる
    • 木の根本で雨宿りを兼ねて待つと側撃を受けることがあるので避ける
    • 近くに安全な空間がない場合は、木など高いもののてっぺんを45°以上の角度で見上げる範囲かつ木の幹や枝から3m以上離れたところが保護範囲となる

     

     

     

    もし落雷にあったら

    万が一直撃した場合の死亡率は30%と言われている。心停止による即死がほとんどで直撃さえ免れればそれほど大きな損傷は与えず、たとえ心停止しても心臓マッサージで蘇生する可能性が高い。ショックを起こしているだけの事も多いので人工呼吸や心臓マッサージを行う。

    電撃が走った部分は皮膚がやけどするので、ヤケドの処置(冷やし、ガーゼや包帯で保護)をし、高圧電流は体の内部もヤケドさせため被雷した場合は即座に下山して医療機関でチェックを受ける。

     

    参考:初心者のための登山とキャンプ入門

     

     

    雪渓が大雨で凄い音を立てながら崩壊していく

     

     

    登山道はあちこちで水が溢れ沢の様になっていく

     

     

     

     

     

    山荘まで1hrくらいのところで雷鳴が

     

     

    早く辿りつきたいが低気圧、体の冷えで血流が悪く呼吸も苦しく歩が進まない

     

     

    白馬頂上宿舎:定員約400名の山小屋

     

     

    白馬山荘へは白馬頂上宿舎から10分くらい

     

     

    悪天の中、白馬山荘手前で雷鳥5羽と出会う

     

     

     

     

     

    白馬山荘:定員800名の大型の山小屋 1906年に開業した北アルプス最初の山小屋

     

                                                                                つづく

     

    http://www.asa2000.info/

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    コメント
    よくぞご無事で!
    • by みだい兄さん
    • 2017/09/04 10:34 AM
    @兄さん
    山でこれ程、恐ろしく感じたの初めてデス:(;゙゚'ω゚'):

    自然界の循環をより鋭敏に感じとる感性が必要に
    感じられ、ある意味今回の体験は自身の勉強でした^_^
    • by asa
    • 2017/09/04 12:05 PM
    こんばんは(^-^)

    雷は鳴るし、身体は冷えきってしまって大変な思いをしましたね〜(>_<)

    山で雷、怖すぎる〜(>_<)

    最近愛知県で雷がたくさん落ちましたが
    テレビ見てるだけでおそろしかったです
    • by おさるさん☆
    • 2017/09/06 9:21 PM
    @おさるさん☆

    山での雷、生きた心地しませんでした(-"-;A ...アセアセ

    特に、山頂近くだったので遮るものが無くて!

    岩陰に逃げても岩に落ちる事もあるので側撃されるし…

    もう、只々、祈る事しかできませんでした。
    • by asa
    • 2017/09/06 10:40 PM
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