ドーパミンによる報酬回路と負のスパイラル2

2017.11.11 Saturday

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    ネズミを使ったドーパミンの実験で、ネズミの脳に電極を刺しゲージの中にあるボタンを押すとその電極から電流がながれ、ドーパミンが分泌するというしくみの実験を行ったところ、ネズミはボタンの前から離れず寝食を忘れボタンを押し続け、体が衰弱するまで押し続けたそうです。これは自己刺激行動といい、ドーパミンの刺激による快感が強力なものである事を示します。

     

    ドーパミンは快楽物質であるがゆえ脳はそれを欲し、欲求や欲望がコントロールできなくなり負のスパイラルになることもある(依存症など)のは前述した通りです。覚せい剤はドーパミンと分子構造が似ていて、それほどドーパミンの分泌は快楽性や依存性が高いと言われます。

     

    人以外の動物では繁殖期と呼ばれる性行動が活発になる時期がありますが、これは子供が育てやすい時期に子供が生まれるようにするための自然の摂理です。

    人の場合、前頭連合野という高次精神中枢の脳が発達したため性をコントロールし、また人以外の動物に比べドーパミン神経系が発達しているため、性行動自体に喜び快感を感じてそれ自体を楽しむことが出来るようになりました。

     

    ブログ 快感と不快1・・・感性を磨く45で他人の不幸(失敗)を喜ぶ気持ち(シャーデンフロイデ)でも報酬系の脳「側坐核」が活性し脳は快感を感じていることを記しましたが、脳の報酬系の伝達物質であるドーパミンは正邪善悪の区別がなく、他者が不幸になろうと、それが自分にとって都合がよければ快感を感じてドーパミンを分泌するのです。

     

    人間関係でよく遭遇する他者批判やグチ、陰口、悪口などを仲間同士で話している時も、対象となる相手を攻撃することで自分たちの意見に仲間同士で「共感」し合い、脳の報酬系であるドーパミンを分泌し快感を得ています。

     

    報酬系のドーパミンは、このようにネガティブな意識の向け方にも反応しますが、真反対にポジティブな意識への転用に発揮させモチベーションを上げて行くこともできます。

    ドーパミンというご褒美をもらうための脳の正しい使い方です。

     

    報酬系の脳回路にスイッチをが入り快感を感じるのは欲求が満たされた時、楽しい事をしている時は勿論ですが、人間特有の喜びの、人からほめられたり、認められたり、共感されたり、目的や目標を達成した時などにもドーパミンが分泌され快感を感じます。

     

    この人間特有の喜びからもたらされる報酬系に自らの意志でスイッチを入れ、モチベーションをあげて、目的や目標を達成するのです。

     

    たとえば子供に勉強をガンバってもらいたいとき、勉強するとドーパミンが分泌するのでまた勉強したくなるという環境つくりを考えます。勉強することで「ほめられたり」「認められたり」「勉強すると良い事がある」というように脳が判断すると、「勉強する事=報酬回路にスイッチが入りドーパミンが分泌」という脳回路が出来て自然に勉強するようになります。このような方程式が働く環境作りをすることで、勉強へのモチベーションが上がり報酬回路が活性し目的や目標を達成させます。

     

    先の人間関係で人が不幸になるのを喜び、批判・差別心によるネガティブな人間関係の負のスパイラルを、ポジティブな意識へ転用して報酬回路を自らの意志で働かすことで、人間関係の調和に活かすこともできます。

     

    たとえば、他者から攻撃的やネガティブな言葉を投げかけられた時、売り言葉に買い言葉で感情のまま返すのでなく、または他者批判や悪口・陰口で共感や共鳴せず、理性(前頭連合野/大脳新皮質)を使い対処する術で報酬回路を活性化する事を考えてみます。

     

    ヒトはとくに大脳新皮質前頭連合野(精神活動の最高中枢)が発達している

     

    動物(人間含む)がもつ本能的な感情を情動といい、情動や本能(摂食、繁殖など)の働きを司る脳を大脳辺縁系といいます。脳の進化においては古い脳なので原始脳とも言われています。

     

    霊長類:ブラッザグエノン(オナガザル科) 人間:さっちゃん しょうくん

    猿やチンパンジーも大脳新皮質が発達し感覚野・運動野で複雑な情報処理が可能となり、連合野もでき高度な認知や行動もできるようになった。

    人間は大脳新皮質が大脳皮質の90%を占め、とくに知的活動機能は大発達した。

     

    売り言葉に買い言葉で感情のまま返す、他者批判や悪口・陰口で共感や共鳴している脳は主に大脳辺縁系にスイッチが入っている状態です。

    人間が他の動物と比べ、圧倒的な存在として進化して来た背景には理知の脳である大脳新皮質とくに前頭連合野を発達させたことでした。前頭連合野は社会的行動、論理的判断、思考、創造、などの高度精神活動を担う脳の最高中枢場です。

     

    売り言葉に買い言葉で感情のまま、他者へのネガティブな働きかけに共感・共鳴(大脳辺縁系の動物脳)しネガティブを飛ばして報酬回路(ドーパミンの分泌)を働かさず、

    たとえば、感情を暴発させる前に前頭連合野で抑制させる(今、爆発しかけているのは本能のままの動物脳ダ!と心の中で言い聞かせ、前頭連合野を使い理性的にコントロールする)、腹式呼吸を使って自律神経の安定性を促し身心をコントロールし感情の激高を鎮めるなどをし、それによりネガティブをコントロール(大脳辺縁系の暴発を抑制)できたら「自分を思い切り褒めてあげる」、かつてのマラソン選手のように\(^o^)/

    自分で設定した目的や目標などをクリアーした時なども、自分を自分で褒めてあげることで報酬回路は働きドーパミンが分泌されます。

     

    報酬回路を大脳辺縁系の充足ばかりに使わず、人間脳の大脳新皮質でコントロールする術を学び(脳学習)、よりよい人生を創造してはいかがでしょうか。!(^^)!

     

     

     

     

     

     

     

     

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