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前頭連合野(前頭前野)の活性化4・・・瞑想編
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    脳構造と脳機能の関係は以下の様になっています。

    脳機能

    関係する脳構造部位

    知覚

    視覚:後頭葉、側頭葉

    聴覚、嗅覚、味覚:側頭葉

    触覚:頭頂葉

    注意 頭頂葉と前頭葉
    記憶 新皮質全体と海馬
    運動 前頭葉
    言語処理、聴覚処理 側頭葉、頭頂葉、前頭葉
    高次視空間処理 視覚処理:後頭葉(一部、頭頂葉と側頭葉が補助)
    実行機能 前頭葉

     

     

    新生児の未熟な脳が完全に成長し、脳全体、あるいは脳の局所的なつながりを確立し、発達した前頭葉を備えるまでには20代初期、場合によってその数年後までを要し脳が完全に形作られます。

     

    その後、処理速度やワーキングメモリは20代後半から30代前半にかけて悪くなる傾向が見られはじめ、記憶力や読解力も年齢が高くなるほど低下速度も増していきます。

     

    ワーキングメモリー(working memory:作業記憶、作動記憶)とは、短い時間に心の中で情報を保持し、同時に処理する能力をいいます。

    関連ブログ:体で覚える記憶法1

     

    今までヒトの脳は、ある年齢に達すると固まって、その後は年と共に退化し制限されていくシステム構造のマシンと見なされていました。

    しかしながら昨今の脳科学の研究において、脳は生涯にわたって変化して、死ぬまで作り直されていくダイナミックなシステム構造を有している事がわかってきました。

     

    これを"神経可塑性”といいます。

     

    それは、学習や体験による刺激によって脳が生涯に渡って変化していくだけでなくニューロン(神経細胞)の結合を組み換え、ニューロン(神経細胞)を新たに作り出す「ニューロン新生」、ニューロンの間に新しい結合をつくる「シナプス新生」などを引き起こしていきます。

     

    生涯にわたる"神経可塑性”という概念は、年齢と共に退化してしまう脳機能を、ある技術を訓練する事で脳内の同じ領域をくり返し刺激し、神経細胞の代謝を良くして神経成長因子の産生を促し、現在あるニューロンを強化し新たなニューロンのつながりを増やし(脳容量を増大)ます。

     

    "神経可塑性”を引き起こす手段として有効性が認められているある技術とは、先に述べた運動と、今回の瞑想です。

     

    UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)での実験でMRIから瞑想実践者では、海馬、眼窩前頭皮質、視床、側頭葉といった感情をコントロールする領域が拡大(脳容量の増大)していました。

     

    瞑想には感情調整力や集中力・注意力といった認知力全般に強い影響を高めると共に、高次精神活動を活発にするなど、脳神経細胞の新生や新たな脳のネットワーク作りのための脳の神経可塑性をたかめる強力なツールでもあります。

     

    瞑想にもいろいろな方法がありますが以前にブログで紹介したマインドフルネスという方法は誰にでも行いやすい方法だと思われます。興味があれば下記のブログを参考ください。

    キラー・ストレス3(命を奪うストレス)

     

    マインドフルネスという方法は、意識を向けた体感に集中し、意識の彷徨や心の雑音に抗していきます。

    自分の肉体に意識を置き感じるとは=自分の内を観て感じる内観の訓練ともつながり、自分(我)・主観で観る癖を客観していくための大切なトレーニングにもなります。

    「私は」という主語を棄て、客観的にありのままを感じることは、先入観・観念・概念・感情移入によるところの誤情報(偽我や妄想)に惑わされず、正しい分析による判断と行動を容易にします。

    瞑想とは思考を止め、自己の心をコントロールしながら様々な執着を手放し、心平安に豊かな人生を実現していく方法でもあります。

     

     

     


    http://www.asa2000.info/

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