2019.槍へ、裏銀座へ2・・・槍ヶ岳(3.180m)頂に立つ
2019.08.14 Wednesday
お昼過ぎにこの日の宿泊先、槍ヶ岳山荘(3,060m)に無事到着。
携帯していったパルスオキシメーターで測るとヒロ君、私はSpO2 80%前半、ichiくんは94%位で安定している!
SpO2(酸素飽和度)は、血液中の赤血球(Hb)がどの程度の酸素(HbO2)を運んでいるかを%で示したものだが、通常98〜99%。
高度4000mで血中酸素飽和度(SpO2)平均的に80%を切り始め(個人差はあるが)、
下界での(SpO2)80%は救急医療ではきわめて危険なレベル、3500mと言う高度と、SpO2が80%は高山病にかかるかかからないかの境界値となっている。3500mでSpO2が80%以上の値を示す者は体調が良いが、70%台以下の者は概して体調不良という。
槍ヶ岳山荘は400人収容、一泊二食で1万300円、槍ヶ岳山頂直下にあるのでシーズン中は大変混雑する。この日も大勢の宿泊者がいたが、2人高度障害の症状が出ているので受付で個室空いてませんか?とダメもとで聞いてみた!すると、ラッキーなことに3~4人部屋に個室の空きがあるという。追加料金は宿泊費+個室料金8,000円(3人で割れば一人あたり2,700円)即決で個室を取ることが出来た。
繁忙期の山小屋では、大部屋に1枚の布団で2人とか、トイレに行くにも足場もなくトイレから戻ると布団が占拠され寝場所もないなど、(;´・ω・)
この巨大山荘で個室が取れるとは思っても見なかった大ラッキー!3人とも前夜まで仕事で土岐市に8月7日AM1:30集合だったので徹夜で槍ヶ岳へ登ることになり、私は途中あまりの暑さで脱水症状になったり、2,500m位から高度障害が出たりと、初日前半からいきなりの試練に見舞われていた!!((+_+))
個室で疲弊した身体をしばし横たえていると外では激しい雷雨となり間一髪その憂き目を免れた。
天も味方してくれているようだ!ありがとう、槍ヶ岳。
午後5時、夕食は地下にある巨大食堂で、この日のメインディッシュはハンバーグ。こんな高級食材は10年以上食べたことなかったが、食べない事には2泊3日50Km山行が続けられなくなるのでハクション大魔王になった気分で何事もなかった様に喉に流し込もうとするものの、すっかり嗜好性が変わった味覚に耐えきれない食感で2/3は食べられず、大盛ご飯のおかわりでエネルギー源を代償した。
食堂から出ると外では夕日が差し込みだしていて、槍が雲の中から顔を出してニッコリ☻ほほ笑んでいた。いよいよ2年越しのその瞬間が迫っていた!3人急ぎ部屋に戻りグリベルメットをかぶり、荘厳な光彩を放つ眩い憧憬の頂へ歩を進めた。
2019.8.7 PM12:46 槍ヶ岳山荘着
槍ヶ岳山荘前の花々
イワヒバリ
登頂路
小槍
5m17段ハシゴ、9m31段ハシゴ、を上がると山頂
槍ヶ岳山頂(3,180m)