谷川岳(1,977m)2 吹雪、ホワイトアウト、ラッセル (リニューアル版)
2020.02.14 Friday
谷川岳ロープウェイ乗り場に到着は、途中の関越自動車道でスキー・ボードに行く人達の渋滞に巻き込まれた為に予定より1時間以上遅れのAM8:50、しかし谷川岳ロープウェイが強風のためAM9からの運転となったため結局は丁度良いタイミングとなった。
当初はAM8:30天神平から登山スタート予定であったが結局AM10:13スタートと出鼻をくじかれ、計画は往復5時間の山行なので天神平駅下山予定がPM3時過ぎになる計画変更となったが、それでもロープウェイ最終がPM4:30だっので時間的には余裕があった。
天神平で12爪アイゼン、バラクラバ、ゴーグルなど万全な雪山登山装備を整え見上げると既にショートカットコースの急登を約20名以上の登山者が登って行くのが見えた。
スタート時点は曇り、気温-2~3℃くらい、風5mくらいと、雪山登山では支障がない程度のコンディションだった。
2020.2.11 谷川岳雪山登山記録
登り:分岐〜熊穴沢ノ頭間
AM11:16 熊穴沢避難小屋 この時点で強風となり先行登山者10名くらいが停滞していた
くまの熊穴沢避難小屋で約20分ほど停滞したが、強風が止む気配がないので次のポイント天狗の溜まり場へ進むも吹雪となって来た
PM12:50天狗の溜まり場
ここから山頂まで45分、あと少しだけに進みたいのだが吹雪とホワイトアウトで先が見えずここまでに全ての登山者は引き返して行ったのでこの先はトレース無し
少し進もうとしたが吹雪、ホワイトアウト、ラッセルと状況は悪化
PM1:00 天狗の溜まり場の先、距離的には山頂まで約500m程であったが登頂断念
帰路:ホワイトアウト、トレースの無い道をGPSでコース確認しながら慎重に進むが3回コースアウトする。
下図:1度目のコースアウト時 尾根から外れ腰ラッセルとなった
1度目のコースアウト:膝ラッセル位から急に腰まで埋もれて抜け出るのが一苦労
正しいコース方面
2度目のコースアウト:ルートから外れ(夏道)しばらく腰〜胸のラッセル地獄で身動きが取れない
下図:3度目のコースアウト ロープウェイ方面とは違うリフト乗り場方面へ
途中で山岳警察(写真:赤アウター)に出会う、中学生スノーボーダーがコース外滑走し遭難したとのことだったがこの日は見つからず、翌日に雪洞でビバークし自力下山していたところを発見され無事であったと翌日(2/12)ニュースで知った
ロープウェイが見え、やっと安堵
PM3:50下山 PM4:17ロープウェイ
今回の谷川岳での雪山は、今までの雪山登山の中で最も厳しい体験となった。雪山での真の厳しさの体験、体感は貴重な教訓となり身体に刻まれた。