感染症 備え4 筋肉と免役力2
2020.04.04 Saturday
筋力と内分泌系(ホルモン)の関係については、米で行われたある実験で興味深いものがあります。
200人以上の高齢者を対象に、成長ホルモンを3カ月間投与し続け、どのくらい身体機能が上がるかという実験を行いました。
結果は80%筋力が増したそうですが、これは成長ホルモン投与により活動量が増したことで、この両方が加算されることで効果が出たそうです。
この高齢者の実験では、筋力のほかに顔のシワが50%減る、髪の毛の数が40%増えたという報告もあります。
ちなみに、筋トレのトレーニング後には成長ホルモンの分泌量は300倍に増えます。
成長ホルモンには、以下のような効果があります。
- 容姿の回復・・・肌のハリの回復、髪と爪の回復
- 体力の向上、疲労回復力の向上、筋力の向上・・・筋肉の持続力、瞬発力が高まる
- うつ状態、心理的な落ち込みからの回復、閉じこもり状態からの回復、外出意欲の向上など・・・心理的改善
- 良質睡眠の確保・・・睡眠の改善
- ダイエット、内臓脂肪を減らす・・・ダイエット効果
- 女性のバストアップ、不妊症治療、男性の精力の回復
- 子供の背を伸ばす・・・発育を促す
- 免疫細胞の活性化・・・免役力を高める
この高齢者の実験では、対疾病抵抗力(感染症などに対する抵抗力)の回復力が70%増したとの報告もありました。これは筋肉を使って体をよく動かすことは、最終的には免役力をも高めるという結果になることを裏付けます。
オーバートレーニングは、対疾病抵抗力が下げることも実験で分かっています。
トップアスリートを対象にした実験で、運動量によっていくつかのグループに分け、1週間・1カ月間のトレーニング量と上気道炎(風邪などによるのどの痛みや発熱)のかかりやすさの調査データによると、
トレーニング不足の人、トレーニングをやりすぎの人、は風邪🤧を引きやすいという結果がでました。グラフにするとU字型になるそうです。
オーバートレーニングにより免役力が低下する要因は、
- コルチゾール(副腎皮質ホルモン)の分泌がおこる。このホルモンはストレスホルモンとも呼ばれており免役力の低下、血糖値上昇、血圧上昇などを起こす。
- 白血球の活性が低下、減少する。白血球にはナチュラルキラー細胞という、癌細胞やウイルス性感染細胞を見つけ殺す細胞も存在しておりこの細胞が少なくなる。
これらのことからも、オーバートレーニングによる免役力低下は避けなければなりません。
身体浄化2 石巻山編
石巻山 豊橋の盟主
石巻山 山頂から
豊橋市 三河湾