空木岳 ずっと気になってた日本百名山 4 (最終章)

2015.10.31 Saturday

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    1:10 山頂から帰路へ
    約55分、山頂でのspecial timeを楽しんで復路の途へ!


    帰り駒石前からの眺望も木曽駒ヶ岳・宝剣岳の頂上は雲の中


    山頂で高度順応し一気に駈け下りたい所だがここは日本アルプス山系、日帰り登山の場合、転倒・転落・滑落事故の魔の時間がありそれは午後2時に集中するというデータがある。ちょうどこの時間帯は頂上で昼食を終え下山開始してしばらくした頃で疲労、疲れによる注意力・集中力散漫が事故をもたらしている様だ!

    伊吹山山行記事から(2015.8/19)登山転倒、転落、滑落、は下りで多発


    登山事故の約5割が転倒転倒、転落転倒、滑落転倒である。その大半は下り坂で発生している。何故なのか?
    登山時に最も重要な役割をする筋肉が大腿四頭筋(ももの前の筋肉)
    ふとももである。大腿四頭筋は体の中で最も大きく・強い筋肉であり膝を伸ばしたり、股関節を曲げたりする下半身を支え動かす最も主要な筋肉だ!


    例えば☝の写真を登山下り時
    坂の脚と想定すると、筋肉は通常は縮む事で(収縮)☝写真・左脚(大腿四頭筋)の様にパワーを発揮するのだが、下りでは☝右脚(大腿四頭筋)の様に筋肉を伸ばしながら(伸張)筋肉のパワーを発揮させ体を支えなければならない。
    ☝右脚(大腿四頭筋)を伸張性収縮と言い、実はこのイレギュラーな筋肉の使い方が筋肉細胞を破壊する事となる。

    登山上りは
    上☝左脚の様な収縮させる筋肉を主として使うのであまり筋肉細胞を破壊する事は無い。つまり筋肉は伸ばされ(伸張)負荷がかかる事に大変弱いのである。

    また、下りは
    坂接地時に脚に体重の約2倍負荷がかかる。これは、ジョギング時走るにかかる脚の負荷と同じである。トレランで山を下るとは下りと、ランニング負荷の相乗で脚に負担がかかるのでダブルパンチパンチ、であるから余程脚力・筋肉を鍛えて無いと脚を壊してしまうので危険なのだ!危険

    以上の様、下りは坂筋肉の伸張収縮と接地時負荷の相乗作用で脚力低下を起こし体を支えきれなくなり転倒転倒が起こりやすくなるのだ。

    登山の疲労を連想すると、断然上り
    上が思い浮かぶのだがそれは体を持ち上げながら進むため筋肉筋肉がより大きなエネルギーを使う為、たくさんの酸素を必要とし心拍数が上がりドキドキ苦しくなったり辛いと感じる。下り坂は運動エネルギーをあまり消費しないので心拍数は上がらず苦しい等の辛さも感じないのだが、脚に負荷がかかり筋肉疲労が大きいのは断然下り坂なのだ。

    この事が、
    登山の下り坂上り上より身体を壊す、事故につながるリスクが高い理由である。

    下りのテク
    1.歩幅(ステップ幅)を短くする
    足
     普通に下る歩幅の半分の歩幅で下ると、接地時負荷(脚にかかる負荷)は半減する。通常40cmの歩幅なら20cmの歩幅で歩く。

    2.ストックを使う
    杖
     ストックを使い接地衝撃を腕腕に分散させて脚足への衝撃を減らす。

    3.荷物(ザック等)軽くする
    荷物
     当然下りでは、荷物重量も倍の負荷となる。

    5.体重の減量
    ダイエット
     体重が多ければそれに抗する筋力も必要である。抗する筋力がなければ当然関節にも多大な負荷がかかる!

    大地獄・小地獄は下りのほうがより難しい


    半分くらいを下ると眼下に駒ケ根市と駒ケ根高原が


    水場から下では最後の紅葉が色とりどり 明日からは山頂も氷点下5℃予想










    駐車場前(1300m)からの駒ケ根高原


    4:10 登山口到着
    <所要時間>
    登り 4:22hr 下り 3:00hr 往復 7:22hr

    空木岳 ずっと気になってた日本百名山 The End