エネルギーの循環・・・感性を磨く10

2016.03.31 Thursday

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    エネルギー保存の法則といって、エネルギーが、ある形態から他の形態へ変換する前後で、エネルギーの総量は常に一定不変であるという法則があります。

    富士山 「天地EG」



    例えば物質が高い場所にあれば物質は位置エネルギーをもっています。そこで高いところから物質を落下させればエネルギーが位置エネルギーから運動エネルギーに変換されて物質が速度をもちます。このとき速度は最初にあった位置エネルギーの量に相当する速度になります。
    つまり高所にある物体は落下によって位置エネルギーが減少するが、運動エネルギーを得て、その和は常に一定でありつづけます。

    熱エネルギーも1kWhというエネルギーを利用する場合は860kcal以上の熱量を生み出すことができないという法則で、電気エネルギーを考えた場合、1kWhのエネルギーは860kcalでありこれは変化しない熱力学第一法則とも呼ばれています。

    孤立するエネルギーは、Aという状態からBという異なる状態に変化が生じてもエネルギーの総量は変わらないと言う事になります。

    さらにアインシュタインにより質量とエネルギーの等価性(特殊相対性理論)が提唱され、等価性の帰結として、質量の消失はエネルギーの発生であり、エネルギーの発生は質量の消失を意味する。従ってエネルギーを転換すれば無から質量が生まれて質量とエネルギーが交換可能なのではないか、という提案が行われました。(参考wikipedia)

    一応、物理学の法則を踏まえたうえ、これを生命エネルギーの循環法則(造語)にあてはめながら考察していきます。
    わかりやすくするため、生命エネルギーを入力系と出力系に大別して考えたいと思います。

    生命エネルギーの変換様式
    入力(感覚神経系)  出力系(運動神経系)
    食事  から 熱(熱Eg) へ変換
    呼吸・睡眠 から 動作(随意運動Eg) へ変換
    瞑想 から 自律機能(不随意運動Eg) へ変換

    食物を摂取(入力)し、その物質を分解吸収し熱Egに転化(出力)し生命活動を維持する。

    呼吸・睡眠(入力)から動作・活動など随意運動Egに転化(出力)する。
    *随意運動・・・運動の中でも、自己の意思あるいは意図に基づく運動の事。

    瞑想(入力)から自律機能(不随意運動Eg)に転化する。
    *自律機能・・・最も基本的な,循環,呼吸,消化,排出,代謝,分泌,体温,生殖などの諸機能のことをいう。自律機能は,生体内の内部環境を常時,生命の維持に最適な状態に保つように主として自律神経系とホルモンによる不随意運動(意図しない運動系)によって調節される。

    例えば、生命Eg(個人差あり)の入力が10で出力も10であれば入出力バランスが均等しEgバランスが良い循環状態です。

    しかしながら人間は心身の不調、病気、など常に肉体を心身ともに良好に保てているわけではなく、入力系と出力系にアンバランスが生じています。
    むしろ入出力バランスが均衡しEgバランスが良い状態のヒトのほうが少ないくらいです。

    例えば入力10に対して出力15の場合を仮定すると、何か努力や集中しながら活動(日常生活)を続け出力過多(15)となり疲労が蓄積されていきます。


    エネルギー保存の法則や質量とエネルギーの等価性からは、ある形態から他の形態へ変換する前後で、エネルギーの総量は常に一定不変であるのに入力と出力の総和にアンバランスが生じてきます。



    これは現物理学的には解明されていない4次元(3次元空間+1次元時間)以上の次元が絡んでいる事も示唆されます。4次元以降の次元は今のところ観測不可能ではありますが質量・EGではとらえられない意識Egとも言うべき異次元が4次元以降に層をなしているのかもしれません。

    このような事を推察しながら、生命エネルギーの入力系と出力系のバランスのとり方について話していこうと思います。

                             つづく