白山(2.702m)11・・・殿ヶ池避難小屋から別当出合GOAL
2016.08.29 Monday
白山の各登山道には13の避難小屋があり無料で寝泊まりできる。しかもトイレ付きなので助かる。
観光新道には殿ヶ池避難小屋 2,020m(2014年新築、収容12人、トイレ付き)というきれいな小屋がある。
ノアザミ
タカネマツムシソウ
この殿ヶ池避難小屋に着く頃になると雨も本降りとなり、さすがにレインウェアーを着ないとずぶ濡れで体を急速に冷やすので御あつらい向きのこの小屋で着替えるため中に入ると女性のグループが雨宿りをしていた。
小屋は新しく大人10人くらいは雑魚寝できそうなスペースだった。そそくさとレインウェアーを着込むと休む間もなく別当出合に向け急ぎ足で下る。
殿ヶ池
白山 雲の中
3時30分までに別当出合登山口に戻らないと、またこの殿ヶ池避難小屋に3時間かけ登り返してこなければならない。明日は仕事も入っているので絶対間に合わせるしかない。昨年の富士山下りの弾丸下りを経験しているので自信はあったが!
しかし小走りだと、さすがに雨の下りでも汗が止まらない。こんな時、Gore-texの威力を良く感じられる。以前のレインウェアーはGore-tex素材でなく汗をかくと中で蒸れて放熱が妨げられ体温も上がるので息苦しくなり大変な思いをした事があった。
タカネナナカマドの実
Gore-tex素材は外部からは防水、内部からは透湿効果があるので放湿してくれる。汗で皮膚が乾かないと放熱が妨げられ体温上昇に繋がるので夏場のレインウェアーはGore-tex素材に限る。
コアジサイ
順調な足取りで途中の岩石地帯をよじ登り、少しスリリングな狭い岩石の連なる登山路を抜けていくと左手に景色が急に開け、下を見下ろすと下界がはっきりと姿を現した。あっ、、、GOALが、、、見える。
しかし、ここ別当坂分岐(1,680m)が観光新道最大の難所の急登の下りの始まり、しかも雨で岩盤が滑り易く絶対に走ることなど出来ない。ほかのところはコースTimeの半分くらいで通過できても、ここだけはコースTime通りの所要時間(1hr)を要す。
ところどころに張り巡らされたロープをつかみながら慎重に足場を確保しながら下りていく。
別当坂分岐(1,680m)
そして午後2時53分、朝見た出発点の光景が突然、眼前に現れる。
帰りの3時30分のバスには、行きのバスで同乗していた十数名いたヒト誰一人もいなかった。私以外のヒトは全員山小屋泊だった様である。
左:観光新道登山口
7/27 歩数 30,623歩 総歩行距離 22,09km
日本三名山巡り 白山 了