fact(事実)がtruth(真実)なの?...Is fact true? 2(擬音) ・・・感性を磨く 50
2018.05.31 Thursday
擬音(ぎおん)とは実在のものと異なる音源によって表現された効果音のことです。
音を表すもののうち,人間や動物の声を表すのを「擬声語」といい
例えば、わんわん,こけこっこー,にゃーにゃ―(動物)、おぎゃー、げらげら(人間)、など
自然界の音や物音を表すのを「擬音語」といい、
例えば、ごろごろ(雷)、ざーざー(雨音)、ばたーん(ドアーが閉まる音)、どんどん(ノックする音)、など
状態や心情など、音のしないものを音によって表す言葉を「擬態語」といい、
例えば、いらいら、うろうろ、ぐるぐる、じろじろ、つるつる、どきどき、にこにこ、はらはら、むかむか、
よろよろ、わくわく など
擬声語を動物の鳴き声で比較すると、各国での違いは顕著です。
動物 | 擬声語(動物) |
猫 | フランス【ミャオミャオ】 ロシア【ミャウミャウ】 中国【ミャーオミャーオ】イタリア【ミアオミアオ】 韓国【ヤオンヤオン】 |
犬 |
アメリカ【バウワウ】 スペイン【ラドラール】フランス【ワフワフ】 イギリス【ウーッ】 オランダ【ブラフブラフ】 イタリア【バウバウ】 ロシア【ガフガフ】 インドネシア【グッグッ】中国【ウォンウォン】 韓国【モンモン】 |
牛 | アメリカ【ムームー】 中国【モウモウ】フランス【ムームー】 イタリア【バウバウ】 韓国【ウンメエエ】 |
鶏 |
アメリカ【コッカドゥードゥルドゥー】 スペイン【クィクィリクィ】フランス【コックェリコ】韓国【コッキオー】 イギリス【トゥイートゥイートゥイー】イタリア【ココリコ】 ロシア【クカレクー】 中国【コーコーケー】 |
ライオン |
日本【ガオー】 アメリカ【ローァ】 フランス【ゴァー】中国【アオ】 韓国【ウルロン】 スペイン【グルグル】
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象 |
日本【パオーン】ドイツ【トロ―】 象の鳴き声と言うと一般的に「パオーン」で知られているが、象の鳴き声は超音波を使っているために人間に聞き取ることは不可能。人間が聞き取れる音は一般的には20〜20,000 Hzほどで、反対に20 Hz以下の音も超音波と呼ばれている。象の鳴き声は20 Hzを下回る超低周波音と呼ばれるもので、象には聞こえるが人間に聞き取ることは不可能。 「パオーン」は鳴き声ではなく威嚇音なので象に敵意を持たれているということ。
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声帯模写・形態模写??
状態・心情 | 擬態語・擬声語(ヒト) |
食べる 【PAKUPAKU】 |
アメリカ【CHOMP】韓国【NYAM】 イタリア【GNAM】ドイツ【MAMPF】 フランス【MIAM】ポーランド【CHRUP CHRUP】 |
飲む 【GOKUGOKU】 |
アメリカ【GULP】韓国【GGUL GGUK】 ドイツ【SCHLURF】ロシア【BULK】 ブルガリア【GLYOK】 |
キス 【CHU】 |
アメリカ【MWAH】中国【BOH】 スペイン【MCHUIK】フランス【SMACK】 |
痛い 【U〜】 |
アメリカ【OUCH】フランス語【OUILLE】 スウェーデン語【AJ】中国【AHHH】 ブラジル【AIII】 |
いびき 【GU GU】 |
アメリカ【ZZZZZ】韓国語【DE REU RUNG】 ブルガリア語【HURRRRR】 フランス語【RON PCHI】ポーランド語【CHRRR】ベトナム語【KHO KHO】 |
くしゃみ【HAKUSION】 |
アメリカ【ACHOO】韓国【EICHI】 ロシア【APCHKHI】 |
各国の擬声語・擬音語・擬態語の違いは、
国によって言語が違い、言語が違うと発音(発声法)が違うので、母国語の発音が違うと聞こえる音が異なってくるからです。
母国語によっては聞き取れる音と聞き取れない音に差が生じ、また音の感じ方も異なってくるので、それぞれの国の母音、子音で、動物などの鳴き声を聞き分け、こうして鳴くのは、「犬だ」「猫だ」などと意味を確定させます。
それぞれの国での動物の鳴き声の統一性は、例えば犬なら、
日本【ワンワン】アメリカ【バウワウ】イタリア【バウバウ】 ロシア【ガフガフ】 インドネシア【グッグッ】中国【ウォンウォン】 韓国【モンモン】 ですが、
日本語で犬の声の「ワンワン」を何の先入観もなしに聞いて声で表現しようとした場合、同じ日本語を使う日本人でも千差万別に聞こえ、表現される犬の声も千差万別になるはずです。
日本の祖先は犬なら「ワンワンという鳴き声を言語化(基準語?)」し、犬の鳴き声は「ワンワン」という概念形成(共通する認識)が定着したものと言えます。
聞こえ方、見え方、など五感で捉えるているものでも(感性)、各人の脳にある概念(基準)のフィルターを通すため、概念が異なれば感じかたも異なります。
「概念」は、物事やある対象に対しての共通する認識、枠組みとしてのとらえ方で、ある対象に対して一般的に思い浮かべる意味内容になります。
例えば、ワンワンと鳴く四つ足動物を犬として共通認識する、このような事を概念といいます。
「概念」が無いというのは、そのイメージが無いという事で、他国の習慣、文化、宗教など、感覚そのものが分からない場合、概念が無いという事になります。
「気」という概念は、東洋人に共通のイメージとしてありますが、「気」という概念がない民族の人に「気」と言ってもイメージすることが出来ないので理解不能です。
「観念」は、頭の中で各人が持っている考えや描いているイメージで、実在する具体的な事物とは別に、人間が頭の中で抱いている主観的な考えやイメージになります。
例えば、桜🌸という概念は植物学的、辞書的な意味の共通認識している花の名前ですが、
桜🌸という観念からは、お花見をイメージしたり、入学式をイメージしたりと、桜という花に対する各人の主観的なイメージとなります。
概念が、それぞれの物事、事象を共通認識し理解できるようにする客観的なものに対し、
観念はその物事、事象などの主観的な考えやイメージになります。
脳は概念、観念 等を(判断材料=基準)とし、自分の考え、行動、を選択しています。
なぜなら、脳に基準となるものが無いと脳は混乱し、思考、行動が制御不能となり不安、恐れが増大します。
このため基準となるべく「概念・観念」を形成し脳の混乱を防いでいます。